会社側は「コロナの影響で資金面が苦しい」と、残業代の支払いを渋ったものの、弁護士の粘り強い対応で455万円の残業代を獲得!
- cases620
- 2020年09月30日更新
- 30代
- 男性
- トラック運転手
- 残業代請求
- 運転手
- ドライバー
- コロナ
- 訴訟
- ■職業(雇用形態) 正社員
- ■解決結果 訴訟を提起し、会社がAさんに455万円を支払うことで和解が成立
ご相談に至った経緯
Aさんは、トラック運転手として運転業務に従事していました。
労働時間は長時間であるにもかかわらず、休憩時間を十分に取得できないという過酷な労働環境でした。給与明細には、複数の名目で手当が支給されていると記載されていましたが、会社側に確認したところ、「手当はその月によって適当につけている」と言われました。
「きちんと残業代が支払われていないのではないか」と疑問をもったAさんは、法律相談に来られました。
ご相談内容
Aさんの給与明細には、
・基本給
・乗務手当
・勤続手当
・特別手当(残業)
・特別手当(休日)
・特別手当(早出・夜勤)
・長距離手当
・安全運転手当
と項目が分けて記載されていました。
Aさんは、「長時間労働しているにもかかわらず、特別手当(残業)の支払いが無い月が多数あること」また、「早出及び夜勤をした時間と実際に支払われた特別手当(早出・夜勤)の金額が合わない月が多数あること」等から、担当弁護士は、「Aさんには各種の手当が実態に即して支払われておらず、未払残業代があるのではないか」と説明しました。
そこでAさんは、会社に未払残業代を請求するため、弁護士に依頼しました。
ベリーベストの対応とその結果
担当弁護士は、Aさんの手元にあった運行日誌等の資料とあわせて未払残業代を計算して残業代の支払いを求めましたが、途中で交渉が止まったため、やむを得ずAさんは訴訟を提起することになりました。
会社側は、裁判で、「各種の日当で時間外手当及び深夜残業手当は全て支払っている」と主張しましたが、Aさんは、「実態と手当の金額が整合していない」ことを指摘し、未払残業代があることを主張しました。
理論上の争点について、双方が主張を出し尽くしたあと、裁判所から、Aさんの主張を概ね認める内容での和解案が提示され、会社がAさんに455万円を支払うことで訴訟上の和解が成立しました。
■解決のポイント
会社は、コロナウイルス感染症の影響で資金面に影響が出ているとのことで、裁判所から提示された和解案に当初消極的でした。
しかし、和解前日まで粘り強くやり取りを続けた結果、最終金額での合意に至りました。
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